HP Compaq 2230s バッテリー

 Rezence以外のワイヤレス充電規格としては、Wireless Power Consortium(WPC)の「Qi」などがある。WPCにはQualcommSamsung、IDTらも参加しており、ソニーフィンランドNokia、中国Huawei Technologies華為技術)などもメンバーになっている。エルザジャパンは2014年2月14日、米VMwareのVDI(デスクトップ仮想化)ソフト「VMware Horizon View」の処理性能を高める専用アクセラレータカード「Teradici APEX 2800」の製品ラインアップを拡充し、新たにブレードサーバー向けの製品を追加したと発表した。米Hewlett-Packard(HP)製ブレードサーバーで利用できる。2月末から国内出荷する。価格は調整中で、20万円台の後半になるもよう。開発会社は、カナダのTeradici。

 製品名称は「Teradici PCoIP Hardware Accelerator for HP ProLiant Gen8 Blade Servers」(APEX 2800 MXM、写真)。米HPのブレードサーバー「BL460c/WS460c」専用の製品である。既存の「APEX 2800」はPCI Expressバスに装着する汎用製品だが、今回のAPEX 2800 MXMは、ブレードサーバーのメザニンカードスロットに装着するタイプである。海外では、米HP向けのほかに米DELLブレードサーバー「M420/M520/M620」向けの製品も提供している(国内では今後提供予定)。

 提供するアクセラレータ機能は、標準製品でPCI Expressバス接続型のAPEX 2800と共通である(関連記事:エルザ、VMware View(PCoIP)のCPU負荷を下げるアクセラレータカードを出荷)。VMware Horizon Viewの画面情報端末プロトコル「PCoIP」(PC-over-IP)における画像エンコード処理をアクセラレータカードにオフロードする。仮想デスクトップ機を動作させる物理サーバー(VMware ESX/ESXi)に装着することで、PCoIPの処理をサーバーCPUによるソフトウエア処理から、アクセラレータによるハードウエア処理へと切り替えられるようにする。

 非光沢タイプのTNパネルを採用。集中管理ツールDell Display Manager」によって、使用アプリに合わせた表示設定を自動的に最適化したり、使っていない時の画面輝度調整やスリープモードへの移行などが可能。サポートでは、3年良品先出しサービス(故障時はまず良品を提供)を提供する。

  米デルのDell Networking部門 プロダクトマーケティング・ディレクターを務めるジョナサン・セクラー氏によれば、ハードウエアでは差別化が図れないので、「ソフトウエア面で利便性を追求した」という(写真2)。Linuxの採用によって新機能への対応などを容易にしつつ、ネットワーク管理者に対しては業界標準CLIで設定やメンテナンスを容易にしている。ユーザー向けのCLI/GUIのほかには、外部の運用管理ソフトから制御しやすいよう、REST APIなども公開。さらに、OpenFlow 1.0準拠のスイッチとしても機能する。

 搭載ポートの種類に応じて、3機種を用意した(価格は税別)。「N2000シリーズ」は、1GbEポートを備えたL2スイッチである。価格は、30万5600円から。「N3000シリーズ」は、1GbEポートを備えたL2/L3スイッチである。価格は、59万6900円から。「N4000シリーズ」は、10GbEポートを備えたL2/L3スイッチである。価格は個別見積もり。いずれも、24ポートまたは48ポートのモデルを用意しており、最大で12台までのスタック接続ができる。さらに、冗長化構成時は、STPの代わりにMLAGを使って接続リンクを有効利用できる。

  また同社ではこれまで、Mark Penn氏が「広告&戦略」担当エグゼクティブ・バイスプレジデントだったが、同氏の肩書は今後、最高戦略責任者(CSO)兼エグゼクティブ・バイスプレジデントになる。

 Penn氏は、Bill Clinton政権下で、6年にわたりホワイトハウス世論調査担当を務めた。2012年に「戦略&特別プロジェクト」担当コーポレートバイスプレジデントとしてMicrosoftソフトに加わる前は、PR会社と世論調査会社のCEO。Bill Gates氏や、Clinton元米大統領、Hillary Clinton前米国務長官Tony Blair元英首相など著名なリーダーのアドバイザーを務めた経歴を持つ。

 Tami Reller氏は2007年にMicrosoftに入社し、昨年までWindows部門担当最高マーケティング責任者(CMO)兼最高財務責任者(CFO)を務めていたが、同じく7月の組織再編で現職に就いた(関連記事:Microsoft、大規模な組織再編を発表、「製品別」から「機能別」の組織体制に)。

 Re/codeは事情に詳しい複数の関係者の話として、Bates氏の暫定的な後任には「先進戦略&研究」担当のEric Rudderエグゼクティブ・バイスプレジデントが就くと伝えている。またReller氏の後任には、長年マーケティングの幹部を務めてきたChris Capossela氏が就く。Capossela氏は今後広告事業全般を担当し、これに伴い「広告&戦略」担当のMark Pennエグゼクティブ・バイスプレジデントは、「戦略」を専任するという。

 また米Gartnerも同日、世界のサーバー市場に関する調査結果を発表した。2013年第4四半期の売上金額は、136億6000万ドルで前年同期比6.6%減。出荷台数は258万台で同3.2%増加した。

 ベンダー別の売上金額シェアは、1位がHP(28.1%)、2位がIBM(26.5%)、3位がDell(15.2%)。この後Cisco(4.7%)、Oracle(4.2%)と続き、上位5社はIDCの調査と同じだった。

 出荷台数シェアは、1位がHP(27.9%)、2位がDell(19.5%)、3位がIBM(9.0%)となり、以下、中国Huawei Technologies華為技術)の3.5%、富士通の2.8%が続いた。このうちHuaweiの出荷台数は前年同期比187.9%増で、上位5社の中で最も伸びた。NTTドコモの加藤薫代表取締役社長は現地時間2014年2月25日、スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2014」のキーノートスピーチに登壇、心拍などを計測できる機能素材「hitoe(ひとえ)」を利用したTシャツ(写真1、関連記事:「Tシャツがセンサーに、着るだけで心拍など計測、東レとNTTが開発しドコモがサービス展開へ」)や、愛犬見守りサービス「ペットフィット」(写真2、関連記事:「ペットにもウェアラブル機器、ドコモが愛犬見守りサービスをプリペイド方式で提供」)を披露し、通信事業者の新ビジネスを世界にアピールした。アクセラレータを使うとサーバーCPUの使用率を低減できる。これにより、1台のブレードサーバーで、より多くの仮想デスクトップ機を動作させられるようになる。VDIの物理サーバー機としてはブレードサーバーがよく使われるため、ブレードサーバー向けのアクセラレータカードには需要がある。アクセラレータカードは、1台のブレードサーバーに最大2枚まで装着できる。アクセラレータ処理できる仮想デスクトップの台数は、カード1枚で1920×1200ドット×64台、カード2枚では128台である。

 なお、PCoIPは、Teradiciが設計した画面情報端末プロトコルVMware Horizon Viewでは、Windows標準のRDP(Remote Desktop Protocol)とPCoIPのいずれかを利用できる。PCoIPの主な特徴は、ネットワーク帯域や遅延に応じて動画の解像度を落とすなど、ユーザーの体感上の画面操作性やレスポンスを高めていること。IDC Japanは2014年2月12日、2013年の国内クライアントパソコン市場の実績値を発表した。2013年通期の出荷台数は前年比0.2%増の1562万台だった。2013年第4四半期(10~12月)の実績値は前年同期比17.8%増の435万台。第4四半期の大幅な伸びが、2013年通期のプラス成長を支えた。

 プラス成長の要因には、ビジネス市場におけるWindows XP関連需要があった。Windows XPは2014年4月にサポートが終了する。これに伴い、法人ユーザーでは大規模な買い換えを実施している。実際、2013年通期のビジネス市場のPC出荷台数は前年比21.4%増の976万台だった。特に2013年第4四半期は、前年同期比51.1%増の277万台と大幅なプラス成長になった。

 一方で、家庭市場は前年比22.3%減の586万台とマイナス成長になっている。2013年第4四半期は前年同期比15.0%減の158万台だった。IDC Japanはタブレットなどの影響があると分析している(関連記事:XPサポ切れ対策待ったなし、個人PCならぜひ脱Windowsを)。

 ビジネス市場の好調さはメーカー別のシェアにも影響を及ぼしている(表)。2013年通期の出荷台数は、デルが前年比28.5%増の166万7000台と好調。レノボNECグループ、富士通ヒューレット・パッカードパナソニックといったビジネス需要に強いメーカーもプラス成長となった。一方、家庭市場に強いソニー、エイサー、エイスースは二桁のマイナス成長となっている。

 加藤社長が登壇したのは、「The Connected Lifestyle: Transforming Industries」といったテーマが掲げられたセッションの一幕。加藤社長は、M2M事業者である米Jasper WirelessのJahangir Mohammed CEO、ドイツDeutsche TelekomのTimotheus Hottges CEO、米Ford MotorのEVP&President、Europe、Middle East & AfricaのStephen T.Odell氏の次に講演した。

 MWCにおける加藤社長の講演は昨年に続き2回目。昨年は「Vertical Disrupt」(垂直統合の崩壊)とのテーマが掲げられたセッションの中で、今回同様、同社が取り組む新領域について講演した(関連記事:「[MWC2013]ドコモ加藤社長が講演、世界の携帯関係者に向け「新規事業で1兆円」を宣言」)。米Microsoftで、ハードウエア事業の責任者を務めているJulie Larson-Green氏がまもなく異動になると複数の海外メディア(米Wall Street Journal、米InfoWorld、英The Registerなど)が現地時間2014年2月25日までに報じた。

 Microsoftでは、フィンランドNokiaの携帯電話事業の買収手続きが数週間以内に完了する見込み。これと同時に、Microsoft出身で、Nokiaの前最高経営責任者(CEO)、Stephen Elop氏がMicrosoftに戻り、ハードウエア事業のトップに就任する。Larson-Green氏の人事異動はこれに伴うものと海外メディアは伝えている。

 報道によるとLarson-Green氏の新たな役職はチーフ・エクスペリエンス・オフィサー(CXO)。配属される部署は「アプリケーションおよびサービス」部門の「My Life & Work」というチーム。Larson-Green氏は、同部門の責任者であるQi Lu氏の直属となるため、この人事異動は事実上の降格とWall Street Journalは伝えている。

 A4WPは、2012年に米Qualcommや韓国Samsung Electronicsが中心となって立ち上げた。米Broadcom、米Gill Electronics、米Integrated Device Technology(IDT)、米IntelSamsungグループのSamsung Electro-Mechanics、米WiTricityが理事会企業に名を連ねるほか、富士通、中国Haier(海爾)、台湾HTC、韓国LG Electronics、パナソニック、米SanDiskなどが参加している。

 同アライアンスが現在標準化に取り組んでいるワイヤレス充電の磁気共鳴技術規格「Rezence」は、スマートフォンをドックなどに設置することなく、同時に複数の端末を充電できる。 A4WPの新たな取り組みでは、20~50ワットのワイヤレス給電を可能にする技術策定を目指す。ノートパソコンやUltrabookなど、スマートフォンより電力消費量が高い電子器機向けの採用を想定する。 A4WPは、「Dellの加入は、スマートフォンにとどまらず、さまざまな電子器機に対応したワイヤレス給電規格策定の重要性を示すものだ」と述べている。