HP Compaq 6910p バッテリー

こうした事態を受け、Dellは「当社取締役会の特別委員会がさまざまな選択肢を検討した結果、この取引が最良の株主価値をもたらす手段だと判断した」とする声明を発表。また、より有利な条件の買い手と交渉できる期間(go-shop期間)によって、別の選択肢が生まれる可能性があることも強調した(米Forbes)。米Harris Interactiveが現地時間2013年2月12日にまとめた企業評判ランキングによると、米Amazon.comが昨年の4位から順位を上げ、米Appleを抜いて初めて首位の座についた。Amazon.comの評判指数(RQ:Reputation Quotient)は82.62点で、5年連続で80点を上回った(図)。

 昨年首位のApple(RQは82.54点)は2位に転落し、3位は米Walt Disney(同82.12点)、4位は米Google(同81.32点)、5位は米Johnson & Johnson(同80.95点)だった。 「たいへん優れた評価」の目安となる80点以上を獲得した企業は、トップ5に米Coca-Cola(RQは80.39点)を合わせた6社のみで、昨年の8社、一昨年の16社から減少している。 買収後はDell CEOが過半数の株式を所有し、Silver Lakeと米Microsoftが少数株を取得する計画という。 米デルは2013年2月にも、垂直統合型アプライアンス製品「Active System 800」を日本で発売する。米テキサス州オースティンで2012年12月12日(現地時間)に開幕した同社の年次カンファレンス「Dell World 2012」で発表した。

 「コンバージェンスがカギを握る」。Dell Worldの基調講演に登壇したマイケル・デル会長兼CEO(最高経営責任者)はこう述べ、垂直統合型アプライアンス製品をエンタープライズ・ソリューション事業の中核の一つに据えることを宣言した(写真1)。

 Active Systemは、デルが2012年10月に米国で発表した垂直統合型アプライアンス製品ファミリー「Active Infrastructure family」の一つ(写真2)。ブレードサーバーPowerEdge M620」やストレージ「EqualLogic PS6110」、ネットワークスイッチ「Force10 S4810」、管理ソフト「Active System Manager」を実装してユーザー企業に納入し、数時間で仮想環境を構築できるようにする。「サーバーやストレージ、ネットワーク機器がピーナツバターやジャム、パンだとすれば、Active Systemはサンドイッチ」。デル会長兼CEOはActive Systemをこう例え、仮想環境の導入・展開の手軽さを強調した。

 もっとも、垂直統合型アプライアンス製品の分野で、デルはほとんど最後発。米IBMや米ヒューレット・パッカード、米オラクル、米VCEなど他の大手はユーザー企業での稼働実績を積み上げ始めており、市場争いはし烈を極めつつある。

 デルはどこへ向かっているのか。転身を図るデルから、ユーザー企業は何を得られるのか。2012年12月12日からの2日間、同社が本拠地のテキサス州オースティンで開催した年次イベント「Dell World 2012」で、一定の答えが見えてきた。

導入と運用の手軽さ押し出し、統合型システム基盤製品を展開

 PAN Managerは、自社製品向けとNEC向け(NECが販売)のほかにも、各社向けに開発/提供されている。具体的には、米デル向けのOEM(デルが「DELL PAN System」として販売)、富士通向け(パナソニック インフォメーションシステムズが販売)、米ヒューレットパッカード向け(イージェネラが販売)、米IBM向け(イージェネラが販売)---がある。

 今回、NEC向けのPAN Managerが、現行版(バージョン7.3)に向上した。バージョン7.3では、複数台(最大16台)のブレードサーバーきょう体を、単一のリソースプールとして扱えるようにする「PAN Domain Manager」機能が追加されている。NEC SIGMABladeの場合、筐体1台当たり16台のブレードを搭載できるので、16台×16台で256台のブレードを管理できる。 なお、今回のPAN Manager 7.3 for NECは、バージョン7.3としては、米ヒューレットパッカード(2012年8月出荷)、米IBM(2012年9月出荷)の2社に次ぐ3社目に当たる。NEC向けの初期版(関連記事)は前版の7.2であり、NECが2012年7月から出荷している。

 クライアントOSとしてWindowsWindows MobileMacOSLinuxiOSAndroidに対応する。標準のWebブラウザーを利用し、SSL-VPN経由で社内ネットワークに接続できる。 オプションのWeb Application Firewall Serviceを利用すれば、クロスサイトスクリプティングSQLインジェクションやOSコマンドインジェクションなどのインジェクション攻撃、クッキー改ざんを阻止できる。

 最大同時ユーザー数10人の「Dell SonicWALL SRA 1600」と、同100人の「同4600」を用意した。4600はバックアップ機による2重化も可能。 これは昨年買収した英Autonomyの減損費用を計上したことが大きな要因とされるが、やはり不振の元凶はパソコン販売の低迷。HPの売上高は5四半期連続で減収となった。8~10月期はパソコン事業の売り上げが1年前から14%減と大きく落ち込み、ノートパソコン、デスクトップパソコンともに同15%減少した。 また世界の約8割のパソコンのマイクロプロセッサを供給していると言われる米Intelの7~9月期決算は、売上高が1年前から5.5%減。売上高のほぼ7割を占めるパソコン向け事業が同8.3%減となり、3年ぶりの減収、3四半期連続の減益となった。

 別の市場調査会社である、米IDCと米Gartnerがまとめた今年7~9月期の世界パソコン出荷台数統計を見ても、前年同期比で8.6%減、8.3%減という結果。両社の統計にはワークステーションを含めるか否かで多少の違いがあるものの、いずれも見解は一致している。

 「スマートフォンタブレット端末の隆盛、景気低迷、新興国市場における販売不振で市場が低迷している」というものだ。携帯しやすく、立ったまますぐ使える、といった利点を持つスマートデバイス。既に多くのビジネスパーソンが自分の仕事に役立てている。調査会社のICT総研によると、国内における2012年度の出荷台数予測は3087万台に達する。これはPCの2倍超に当たる数字だ。2013年度以降もスマートデバイスの出荷は増え続け、2015年度の出荷台数予測はPCの約2.7倍に当たる4015万台になるという。 ITエンジニアには、スマートデバイスの活用によってこうした業務変革を提案し、主体的に推進することが求められている。といっても、既存の業務システムを手直しして、スマートデバイスからでも使えるようにするという話ではない。「業務システムの主力端末はPC」という発想から抜け出し、その上で新しい特性を持つスマートデバイスをこれからの主力端末と位置づけ、PC端末では考えられなかった業務変革を起こすことだ。新たな業務変革を起こす道具として、PC端末よりスマートデバイスを第一に考えることから、この取り組みは「システム開発におけるモバイルファースト」と位置づけられる。

 モバイルファーストによるシステム開発を実践する際は、UIだけを先行して設計するなど、システム開発のやり方を変える必要が生じる。これは、日経SYSTEMS 12月号(10月26日発売予定)の特集記事「これからの開発はモバイルファーストだ」を担当し、いくつもの事例を取材して分かったことだ。

 UIを先行して設計するのは、スマートデバイス用アプリの「操作性」に対する要求レベルが高いからである。スマートデバイスを使いなれたユーザーは、その上で動く業務アプリにもOSや標準アプリと同等の「洗練された高い操作性」を求める。このため、ユーザーテストにおいて仕様変更の要求が噴出しやすい。UI設計を要件定義フェーズに前倒しすれば、こうした後工程での手戻りが起こりにくくなる。 例えば日本通運のケースでは、従来の引っ越し見積もり業務を調査した上でiPadの業務アプリを使った新しい業務フローを設計し、業務アプリの機能やデータ項目を割り出した。従来の見積もり業務で使っていた手書きの専用シートを調べることで、必要な機能やデータ項目が分かったので、画面プロトタイプの作成は難しくなかったという。こうして画面プロトタイプを作成した上で、ユーザーを集めたテストを行った。そしてユーザーテストで明らかになった課題に対策を講じたことにより、「設計や実装のフェーズで手戻りが発生することはなかった」(中村氏)という。グローバルセキュリティエキスパート(GSX)は2012年11月20日、ユーザー企業に設置した高機能型のファイアウォール機器を遠隔地から監視/運用するサービス「EAGLE TEAM SERVICE for Dell SonicWALL」を発表、同日サービスを開始した。高機能ファイアウォール機の導入と運用を支援するのが狙い。サービス単体で購入できるが、必要なユーザーに対してはファイアウォール機も販売する。

 GSXは以前から、セキュリティシステムの監視/運用サービス「EAGLE TEAM SERVICE」を提供している。今回、いわゆる次世代ファイアウォール機器の一つである「Dell SonicWALL」を対象とした監視/運用サービスをメニュー化した。次世代ファイアウォールは、通信の内容からアプリケーションの種類を判別するといった高い機能を備えるため、導入と運用に手間がかかるという。このため、運用サービスの需要が高いとしている。同サービスを利用すると、高機能ファイアウォールの稼働状況やログのリアルタイム監視から、重要なインシデント(問題)が発生した場合の緊急対応までを、トータルで受けられる。監視は24時間365日であり、緊急対応はGSXのエキスパートが対応する。主な監視項目は、「外部からの攻撃」「ウイルスやスパイウエアのダウンロード」「利用アプリケーション」など。

 月次レポートでは、データ転送量、利用アプリケーションのトップ10、ウイルス検出状況、スパイウエア検出状況、侵入行為、検出状況、侵入行為の防御状況といった情報を報告する。なお、ログはGSXの監視サーバー側で収集して保管する。ユーザーサイトからログを収集する方法は、設置するDell SonicWALLの台数やインターネット接続の有無によって変わる。